自由と個の抒情発揚の場



 


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  結 社 名   ぬはり社短歌会(若山牧水系) 
  創   刊  昭和2年
  創 始 者   菊池 知勇 (牧水の最高弟)
  代   表  松本 ちよこ  (故 前代表 松浦 説三)
  活   動  月刊誌毎月発行(2016/12 現在 998号) 
 各支社歌会・全国大会
 活動支社名    室蘭 札幌 いわて 奥州 大船渡 仙台 水戸 
 茨城 東京 神奈川 名古屋 大阪 奈良
 岡山
若山牧水 作品紹介   
白鳥はかなしからずや空の青海のあをにも染まずただよふ
ああ接吻海そのままに日は行かず鳥翔ひながら死せ果てよいま
けふもまたこころの鉦をうち鳴らしうち鳴らしつつあくがれて行く
幾山河越えさり行かば寂しさのはてなむ國ぞ今日も旅ゆく
吾木香すすきかるかや秋くさのさびしききはみ君におくらむ
山ねむる山のふもとに海ねむるかなしき春の國を旅ゆく
この手紙赤き切手をはるにさへこころときめく哀しきゆふべ
白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり
灯のともる雪のふる夜のひとり寝の枕がみこそなまめかしけれ
摘草のにほひ残れるゆびさきをあらひて居れば野に月の出づ
菊池知勇 作品紹介   
うつし世にわが生きたればみちのくの曠野にともす小夜の灯火
林檎むく君がナイフの水色のかなしき秋の夜となりけり
わが壷の肩のまるみのしづけさに冬のひかりのさしてゐるなり
寒蘭には寒蘭の世界ありにけり小さき花をささげゐにけり
磐石の大地にむかひ振りおろす祷りに似たる老いの一鍬
人々に褒めそやされて伸びてゆく夏大根に蝶はつどへり
みちのくの山の食べ物乏しきをとも煮かく炊き讃へつつ食む
沖とほくゆきたるかもめ消えがてになほ輝けり波の彼方に
  鶯と誰かがいふともう一度啼いたものですすぐそこの木で
松浦説三 作品紹介                                    歌集『天窓』より 
ゆたかさは簡潔にして床の間の備前の壷に桔梗一輪  
山茶花の花を机上の壷に活く一輪ざしの占むる静もり  
茜雲褪せつつ街の灯のともる刻の移りのかなしき夕べ  
いのち一つわがいのち一つここにあり明けなむとする街の息吹と
机の上の花なき花瓶には鶏頭の真紅に燃ゆる花を活けたし
飴色の「孫の手」が知る亡き人の近づくごとき春の雨降る
裂帛の一声総身にひびききぬ静寂の中百舌鳥は樹頂に
呆けし姉の箸の動きがわれに向き鯛の刺身が飯の上にのる
姉逝きて哭けばゴッホも振り向かむ歪める青きいびつなる顔  
夏帽子深くかむりて陽を避けぬ老いの視界の伏目がちなり   
わがために一生を母と生きし姉笑へる乳房二つ持ちゐし    
剪られたる茎に芽ぶきて咲ける花むくげは朝の光を反す
ひぐらしの声の乱れて飛び発ちぬ生死の界を短く生きて
寒月にいざなはれつつ庭に出づ歌詠まむなど愚かなるかな




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